移民編

未来の子供達へ

 未来人達が過去へと旅立っていった。去り際に未来人のトップの司令官からものすごい事を聞いてしまった気がする。僕とフランソワーズとの間の子孫だって?フランソワーズはともかく、僕に生殖機能が残されているのか?それとも…。

 近い未来、僕に家族が出来る。孤児の僕に家族が出来る。喉から手が出る程欲しかった家族が出来る。それはとても喜ぶべきもの…。

 ところで時渡りした未来人達、彼らはもし失敗したらどんな目に合うのであろう。考えると怖い気がする。何事も無ければ良いと切に願う。どうか、どうか無事でいてくれ。…と。

 彼らにそんな選択をさせた僕たちに責任と義務がある。彼らがつらい目に合わないよう。そして、タイムワープ即ち時渡りなど危ない橋を渡らないようにしなければならない。

 さて、何をしたら良いのだろう。原子力による放射能汚染。化石燃料による温暖化。熱帯雨林の伐採問題。やるべき事は山積みだ…。聞くところによると高温での核融合炉では放射能が出るらしいが、常温での核融合では放射能が全く出ないらしい。そちらに直ぐにシフトする事は出来ないのだろうか…?子孫たちに負の遺産を渡すので無く、綺麗な地球を渡せるようにしてあげたいと切に願う。

 未来の子供達よ、僕たちは直ぐに始めなければならない。君たちの為に…。

 未来の子供達よ、僕たちは何をすべきだと思う?

未来の子供達へ   完

移民 2

 張大人の店で交通事故があった。
 そこで、保護された二人は救急車が来る前に居なくなったらしい、腕と足を残して。でも、これ義手と義足なんだけど様子がおかしいだよね。
 
 二人が僕の所に来て、ギルモア博士の元にいった帰り、僕は気になったので、張大人の店に行ったら、女の子が腕と足を取り戻しに来た。何か予感がしたから戻ってみたら案の定。引き返したらしい。
 彼女を捕まえたら泣いているばかりで話にならない…。だから、僕は泳がせてみた。そしたら案の定、脱走したので、追いかけてみたら、一緒にいた男は殺され、遅いかかった男達は顔が崩れて、車はUFOになり、消えてしまった。
 
 こんどこそ話してくれた。一体何者かと…。そしたら、吃驚してしまったよ、未来人だって…。
 
 終わり

移民 3

 ジョー達本当に無事で良かったわ。
 でも、あの司令官。私とジョーの子孫ですって?子供が産まれるの?
 いつ?どこで?
 だとしたら、とても嬉しいわ。だって、私たちサイボーグよ。子供何か生まれるはずがないとそう思っていたのよ…。

 えっ?ジョーは女癖が悪い?まあ、親がいないからマザコンでしょうがなくない?
 だって、ジェットよりはマシじゃない?言い寄らないだけ…。
 うーん、ついて行く可能性があるような…。
 あー、もう考えるだけ損よ。損。
 とにかく、未来人を見送ってあげなきゃね。無事で旅立てるように…。
 終わり