目次
風の都編1
ジョーがイシュキックと名乗る女性の元に行こうとしていた。
「どうして?お願い行かないで!!」
と叫びたかったわ。私っていけない女なの?と自分に問い詰めようとしていた。あんなに寂しい目をした女の人だもの。気持ちは解るわ…。でも、ジョーは、ジョーだけは渡したくない。どうしたらいいの?
イシュキックは壊れてしまった。彼女はロボットだったのだ、壊れてほっとしている自分がいる。
ありがとう、ジョー行かずにいてくれて…。
でも、こういう事をもうしないでね。今度したらどうするか解らないわよ。今度したら、…蹴っ飛ばすかも、…張り倒すかも。
えっ、もうしない?ほんとかしら…。
風の都編2
ブリテンには悪い事をしてしまった。彼の知り合いのヴァン・アレン卿が消息をたった事でこの地にきた僕ら。そんな時にイシュキックという瞳の悲しそうな女性にであった。
長い年月が彼女に寂しいという感情を与えてしまった。僕はそれに答えたかった。彼女の瞳を見ると何とも言えない思いになった。ただ、ただ、何とかしてあげたい。そんな思いになった。フランソワーズには悪い事をしてしまったけど…。この思いは誰にもとめられない。
ジョーが彼女について行こうとしていた。あたしは無我夢中で叫んだ「行かないで!お願い」と。彼は優しすぎる人だから彼女の思いに答えたかったのだろう。ロボットがジョーを庇った彼女に攻撃をし、彼女は壊れ、ピラミッドが破壊された。彼女はロボットだったのだ。あたしはそのことに関して、ほっとしている。最低だな、あたしって。