こんにちは。
このブログにご訪問頂きありがとうございます。
今日は我らが009こと島村ジョーの誕生日です。
そこで、
それを記念して、
ちょっとした話を作りましたので、
宜しかったらどうぞ。
Rebirth
ある朝、フランソワーズがジョーの部屋のカーテンを開けながら、
「おはよう、ジョー。もう朝よ」
と声を掛けたが、いつもだったら、
「おはよう、フランソワーズ」
と返事が返ってくるはずだったが、返事がかえってこない。それに訝しんだフランソワーズは振り向き、ジョーを揺さぶって起こそうとした。
「ジョー、起きて!」
しかし、ジョーの体は少し冷たくなっていた。
「博士!ギルモア博士、大変です!直ぐに来て下さい。ジョーが!ジョーが全く起きません!」
「なんじゃと!」
急いでギルモア博士達はジョーの元に向かった。
一斉に
「ジョー!」
と呼びかけているが反応せず…。
「一体どういう事だ」
と困惑している面々。そこに
「仮死状態だよ…」
とイワンが話かけてきた。
「ジョーの魂は此処にはない。ここにあるのは肉体のみ…」
「ジョーは目が覚めるの?」
「解らない。運を天に任せるしか…」
「そんな…」
誰もジョーの傍を離れるものはいなかった。
「此処は、何処?僕は確か研究所の自分の部屋に寝ていた筈…」
ジョーは自分の格好を見る。パジャマでなく普段着にしている服だった。そこに着物姿の女性が歩いてきた。
「あら?珍しいわね。ここに人が来るなんて…」
「あの、此処は一体何処なんですか?」
「此処は狭間の世界。現世で気がかりや、やり残しがあるなどがある人が来る場所…」
「僕は帰れるのですか?」
「解らないわ。」
「あなたはどうして此処に?気がかりとは?」
「私には息子が居たの…。あの子の事がとっても気掛かり…。せめて愛してると伝えてあげたい。そして育てて上げなくてごめんなさいと」
ジョーは、もしやと思いつつ話を聞いていた。ひとしきり話が終わり、
「ここは貴方みたいな生きている人が来てはいけない場所…。さあ、元の世界にお戻りなさい。大事な人達が待っているのでしょう」
ジョーの耳には仲間たちの戻って来いと言う声が聞こえてきた。
「そうですね。そうします。有難う、お母さん。やっと会えた…」
その声に女性は吃驚し、涙を溜めて
「ジョー、貴方は知って…」
「最初は解りませんでした。話を聞いているうちにそうじゃないかと…」
「そうだったの…」
「まさか僕のせいでこの場に留まってるじゃないのですか」
「…」
「だったら、もう大丈夫です。おやすみ下さい。今まで守ってくれて有難う。お会い出来て本当に良かった。」
体が薄くなっていくジョー。
「こちらこそ有難う」
寝覚めは唐突にやって来る。
「ジョー」
と叫んでいるうちに目が覚めた。
「ジョー」
「みんな…」
「心配したんだぞ…」
フランソワーズはジョーの目元の涙に気づく。
「ジョー、一体どうしたの?」
「ううん、何でもないよ。」
「そう」
(お母さん。今僕には素晴らしい仲間たちと共にいます。だから心配しないで…)
それを見たイワン。
(ジョーは母親に会ってきたのか。とりあえず良かったと思うべき。なんだね)
互いに思い合ってる親子の物語であった。
終わり
最後にあとがきに添えて
以上です。
ここまでお読み頂き有難うございました。
ジーンとする話を書きたかったのですが、
余り対した事ないような気がしますが…、
実力不足ですみませんでした。
それでもOKと言う方は、本当にすみませんでした。
それでは今回はこの辺で。
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