第8話 ジョーの逆襲

002と001のした事に関して許せなかったジョー。部屋に閉じ籠っていた一週間の間に色々と考え実行に移すことにした。

まず001に熱いミルクを飲ませ、

「あちっ!!飲めないじゃないか!何故こんなに熱くするの」

「これはね…復讐なんだよ…」

と顔が赤くなるほど恥ずかしい思いをしたから、ジェットに対してもするから力を貸せという事らしい…。

「断ったら…解るよね…」

有無を言わさないやり方に流石にイワンも、

(一番怒らせてはいけない人間を怒らせてしまった…。)

と内心恐怖した。

決行当日、僕はジェットが出るレースを調べ上げ周回遅れで登場してあっという間に優勝してしまう謎のレーサーという事を何度もしてきて、周りにはあのレーサーとは何者なのだという印象を植え付けた。

ジェットは中々優勝出来ずにイラついてきて、

「お前は一体何者なんだ!」

と八つ当たりしてきた。

数週間経ち、

『謎のレーサーは島村ジョーで、ジェット・リンクはジョーを怒らせてしまいレースで中々優勝出来ないでいる。』

という噂がまことしやかに流れて来た。

「どういうことだ!」

とジェットはジョーに食って掛かって言ったが件の本人は涼しい顔をして、

「僕を怒らせるからこういう事になるんだよ…」

怖い…目が笑っていない。俺はとんでもない人物を怒らせてしまったと内心冷や汗のジェット。

「解ってるよね…僕を怒らせたりしたらどうなるか…」

「ひゃい…」

完敗であった。それからジェットはジョーをもう本格的に怒らせる事も無くなったそうな…。

めでたしめでたし。

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